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「学びの態度」について改める第一歩として、拙いながら体験の「外化」に取り組んでいます。 基本的には講義の内容の説明ではなく、感想と気づきの列挙になりますが、HCD/UXDに関しては出足の遅れた出来の悪い生徒であることを自認しているので、記憶の誤りや誤解があればご指摘ください。

約一ヶ月間ゼリーを食べ続けることでの学び

UX Shiga

浅野先生からの勧めで、約1ヵ月ゼリーを職場や自宅、移動中の新幹線で食べて、サービスの問題点を見つけることに取り組んでみました。

的外れなところや洞察が甘いところもあるかもしれませんが、実際に食べ続けてみると、ワークショップの中では得られなかった気づきが利用状況の中でありました。
特に、食べ続ける中で自身が成長することで解決できる問題があることや、周りの環境や登場人物の関与によって気づく問題があったのは、自分にとっても面白い体験でした。
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事象利用状況】
ゼリーの開封に慣れていない時期に、ふたを開けるときに汁が飛び出て机を汚した。または手についた。
 
【できない理由】
フタの説明の文言が分かりにくいので、何度か失敗して学習する必要がある。
 
【問題
汁をこぼさないふたの開け方を学習するまでは、たいてい失敗する。
 
【洞察】
何度か食べるうちに学習して解決したので、実は大きな問題ではないのでは。
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事象利用状況】
ゼリーという「デザートを食べている」にもかかわらず、非常に「集中している」と感じる瞬間があった。
 
【できない理由】
コンビニではゼリーには「このスプーン」という、コンビニごと、さらには店員ごとの属人的なルールがある。
(店員が「埋め込まれた学習」の中にいる?)
スプーンには以下の3種類があり、どれを客に渡すかはおそらく店員ごとの裁量。
 
・スープ用の大きいスプー
 →気の利く店員が、尋ねた上で渡してくれる。食べやすい。
 →大きく掬える分、口を大きく開けることになるので、掬う量に注意しないと周囲の人間からは品のない食べ方と思われる不安がある。
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・柄が長いが、ヘッドが小さいスプー
 →柄が長いので、掬うときに手が容器のふちから離れるので指が汚れにくい。
 →ヘッドが小さいので口まで運ぶときのハンドリングが難しい。
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・柄も短く、ヘッドも小さいスプー
 →柄が短いので、掬うときに手が容器のふちに触れることが多く、指が汚れる。
 →ヘッドが小さいので口まで運ぶときにバランスをとるのが難しい。
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【問題
小さいヘッドのスプーンで食べる行為が、難易度が高いと感じる。
 
【洞察】
コンビニ店員が気を利かせて大きいスプーンをくれる(またはこちらから要求する)、
自宅では使いやすいスプーンを使うなどすれば解決したので、実は大きな問題ではないのでは。
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事象利用状況】
移動中の新幹線でゼリーを食べているときに、すごく猫背になっていることに気づいた。
 
【できない理由】
ゼリーの硬さによって掬ったときに、糸を引くように小さいゼリーが引っ付いてくることがある。
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それをこぼさないように口まで持っていこうとすると、自然に頭を容器に近づけてしまい、猫背になってしまう。
 
 
【問題】
スプーンでの移動中、こぼさないようにするために容器と口の間隔を近づけてしまうので、自然と食べるときの姿勢が悪くなる。
 
【洞察】
姿勢が悪いせいで、人前では「だらしない人」のように見られているのでは…という不安がある。
 

 
事象・利用状況】
テレビを見ながらゼリーを口に運んでいるときに、こぼさないようにスプーンを注視していたら、面白いシーンを見逃した。
また、ゼリーを食べているときは、普段あれほど見ているスマートフォンをまったく見ていないことに気づいた。
 
【できない理由】
ゼリーを食べているときは容器とスプーンを持つことで両手がふさがる。
また、こぼさないために手とスプーンの動きに視線が集中してしまう。
 
【問題】
カップのゼリーは、気軽に「ながら食べ」ができない。
 
【洞察】
テレビを見ながら食べられないのは、くつろぐ時間を満喫できないのでは?
スマホを操作しながら食べられないのは、今の時代にふさわしくないのでは?
おしゃべりや読書しながら食べられないのは、会社の昼休みのデザートにふさわしくないのでは?
そもそもゼリーってそんなに集中して食べるほどのデザートなのだろうか?
 

 
事象・利用状況】
自宅でゼリーを食べているときに、奥さんが「一口ちょうだい」と、私が使っているスプーンでゼリーを食べた。
家族だから抵抗はないが、他人だったら嫌だなーと思った。
 
【できない理由】
カップのゼリーは一口づつスプーンで掬って口に入れるので、ゼリーにもスプーンにも必ず唾液がつく。
 
【問題】
カップのゼリーは、気軽に「シェア」できない。
 
【洞察】
他人どうしで、ひとつのスプーンを使ってカップのゼリーを回し食べすることに生理的な抵抗はない?
実は「ゼリーを食べる」というのは、とても孤独な行為なのでは?
 

 
事象・利用状況
食べはじめと食べ終わりに、「ゼリーだけ」を食べるとき、テンションが下がる。
 
【できない理由】
カップが高さ方向に大きいので、「フルーツの場所の天地位置に偏り」ができ、ゼリーだけを食べることになる。
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【問題】
最後にゼリーだけになると「早く食べ終わりたくなる」ので、行儀が悪いと分かっていても啜ってしまう。
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逆に最初にゼリーだけだとフルーツにたどり着くまでに小腹が満たされ、嬉しさが減る。
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【洞察】
テンションが下がることについては、ゼリーに色が付いているだけで少し解消されているように思った。
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事象・利用状況
ゼリーを購入しはじめてから、自宅で猫のトイレの処理用にコンビニ袋を活用していたのができなくなったのに気づいた。
 
【できない理由】
ふたの裏側や容器など、ゴミに少し汁気があるので、すぐ近くにゴミ箱がない場合には一旦コンビニ袋に入れて縛ってしまうので、コンビニ袋を自宅に持って帰れない。
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【問題】
コンビニ袋の有効活用ができない。
 
【洞察】
コンビニ袋に入れなくても周りを汚さないような、容器の捨て方の工夫が必要ではないか?
 

 
【ゼリーについて売り場での気づき】
  • サービスとして、ヨーグルトのような「お腹によい」という分かりやすい機能性や、「朝に食べる」といった推奨できる食べ方の必然性がない。
  • フルーツグラノーラやソースをかけるというヨーグルトのような「ユーザーカスタマイズ」の要素がまったく無い。
  • サービスではなく、ゼリー全体の「量」や、フルーツの「量・種類」といった「モノ」だけが差別化の要因になっている。